(カナダ日系新聞: 日加タイムス連載コラム)

 

カナダで犬を飼ってみたいと思っている人はけっこう多いようだ。しかし、いざ飼うとなると「どこで手に入れるのがよいのか」「世話をしたり、犬のお手入れはやはり大変かしら?」とか「訓練法は?」など疑問がいっぱい出てくる。

 

長年トロント郊外でペットのグルーミングとグルーミング・スクールで教えているくさなぎミニさんが、そんな疑問に答えてくれる。題して「犬の飼い方シリーズ」。

 

第一回目は「わんちゃんはあなたの生活を楽しくしてくれる

 

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だれしも永年連れ添った愛犬が亡くなるというのは、たいへんなショックです。こんなに辛い思いをするならば、二度と犬を飼うことはするまいと心に決めてました。

 

私は犬の手入れをする仕事をしていますが、けっして犬を飼うことが嫌いになったわけではありません。犬を扱う仕事してるのに犬も持っていないなんて、信じられないという顔を多くのお客様にされました。そして犬のいない生活が10年ぐらい続いたでしょうか。

 

ある日私のお客様で やむにやまれぬ事情でわんちゃん飼えなくなった方がいまして、ぜひもらってほしいとたのまれました。いろいろ手をつくしたのですか、他にもらい手が見つからないまま、そうこうしているうちにこの犬が我が家に住みつくことになったのです。

 

こういう仕事してますから、犬を飼う楽しみについてお話できて当然なのでしょうけど、正直いいまして、その楽しみについて新たに知りはじめたばかりなのです。

 

我が家に犬が来て一番喜んだのは子供です。しょっちゅう遊び相手になってもらってます。散歩連れ出したり、御飯をあげたり、友だちに自慢したり、子供なりに楽しんでいるようです。

 

ほんとに、犬ってそこにいるだけで楽しいものです。

 

いくらうまくいっている家族でも、人間同士で向きあっていては、ぎすぎすしますけど、犬がいると犬が家族の話題にのぼらない日はないです。犬がいるから会話がはずみ、家庭が明るくなるということはよく聞くことです。

 

犬の澄んだ目を見てるだけでも心がいやされて幸福感にひたれますし、犬のいる生活全般が楽しくて、ストレス解消につながる気がします。

 

犬がいて生活が変化したことは、規則正しい生活になったように思います。今までは、8時まで寝ていられるなどとふとんの中でうとうとしていたのが、朝はやく起きてわんちゃんの御飯をつくったり、散歩につれだしたりします。犬のおかげで健康的な生活になったと言えるかもしれません。

 

なれないと面倒ですけれど、食事をつくる。汚れた口を拭いてあげる。おしっこに出す。散歩につれだす、散歩の後に足を拭いてあげる。ブラッシングをしてあげるなど。うんちを拾いあつめるのでさえも楽しみの一つです。

一人ではまず行くことのない場所、例えば公園とか街などにもよく出かけるようになりました。朝もやの中を小鳥のさえずりや木の葉が風にゆれる音を聞きながら散歩するなどということは犬がいなければやらないことですし、犬がいるからできる楽しみではないでしょうか。

 

そして公園で犬をつれて歩いていると、よく人に声をかけられるのです。それで見知らぬ方とお話できたり、他の愛犬家とお近づきになったり、これも犬がいるからできる楽しい世界ではないでしょうか。

 

あと、犬はあなたの熱烈なファンになってくれます。仕事から家に帰ってくればお疲れさんという感じで最大級のジェスチャーで迎えてくれます。

 

近くにお使いにいって帰ってきても熱烈歓迎してくれます。2階に上がってまた降りてきても熱烈歓迎してくれます。

 

困ったことがあるときなどは、いったいどうしたの ?という顔で近付いてきますし、時には人間以上に細やかな情を示してくれます。こんな相棒が身近にいて機嫌がよくならない人はいないのではないでしょうか。

 

犬のいる生活って悪くないなぁと思いまして、最近もう一頭飼い始めました。体力的に大型犬を飼えるのは、今しかないと思い、思い切って飼うことにしました。今ジャイアント・プードルとミニチュアプードルの2頭いるのですが、犬が2頭いる生活もとても楽しいものです。

 

犬を飼った経験がなくて、ほしいと日頃思っておられる方がいましたら、ぜひ実行に移していただきたいです。人生あっという間に過ぎてしまいます。

そして当地カナダは犬を飼って楽しめるすばらしい環境があると思います。

また現在犬を飼っていらっしゃる方はぜひ2頭目も飼ってみられることおすすめいたします。楽しみが倍になります。