ホーム > 検索 > 北アメリカのペットグルーミング事情 > ペットにはペットとしてのスタイリングを

ペットにはペットとしてのスタイリングを

 cg_2008_2_1.jpg

こちらのAKCやCKCのショー・リングで活躍しているブリーダーの方でも、ペットにはペットとしてのスタイリングを一般愛犬家に勧める方が多いようです。

 日本の愛犬雑誌など読んでいると、例えばテリアなどはハンドストリップしなければ、これらの犬種は飼う資格がないなどというブリーダーの方がいて、がっかりさせられるのですが、手入れの仕方にはもっと柔軟な考え方をした方がいいのではないでしょうか。

 プロのトリマーに頼んでやってもらうにしても、自分でやるにしても一般の方にとって日常家庭での手入れを十分にやってあげられるかどうかというのが問題になります。この人たちでも手入れを実行できるやり方、手入れをできるだけ楽にできる方法を提案してあげるべきです。

 繁殖されてる犬種をより普及させようと願っているのでしたら、古典的方法にこだわるだけでなく、一般の方にとって手入れが苦痛にならないペットトリミング/ペットグルーミングを一般愛犬家にはすすめるべきではないでしょうか。

 犬を買ってくださる人たちがこの犬種は手入れが難しい、手入れにお金がかかると思ったら、まず敬遠するはずです。

 私のショップにはビション・フリーゼ、コッカー・スパニエル、また多くのテリア類が来ます。アメリカやカナダでこれらの犬種がたいへん人気があるのです。これらの犬種は手入れを専門にやる者から見ても、決して一般の方には手入れの簡単な犬種ではないのです。 しかし、こういう犬種が人気のある一つの理由は、ほとんど性格がいいとか、ペットとして飼いやすい素質がそなわっていることだと思います。

 そして、もうひとつの理由は、どんなに手入れが難しいといわれている犬種でも、リーズナブルな料金でトリミング/グルーミングでき、家庭で手入れの楽なスタイリングにできるペットグルーミングの技術があること。またお客様にとってペット・サロンが気軽にこのサービスが受けられる場所であること。そして、こうしたペットとしての仕上げ方が一般愛犬家に支持され、好まれているということではないでしょうか。

 この北アメリカのトリミング/グルーミング技術が日本でも広まったら、そしてブリーダーの皆さんが古典的な方法にこだわらなければ、日本でもより多くの犬種を飼える人、飼って楽しみたいと思う人が増えるのではないでしょうか。これはブリーダーの皆さんや愛犬団体の方にとっても喜ぶべきことだと私は思います。

 では北アメリカのトリミング/ペットグルーミングとはどういうものかというと、お客様の手入れをできるだけ楽に、犬の健康を考えた、またグルーミング作業中にできるだけ犬にストレスを与えない技術であることです。トリマー/グルーマーにとっても安全に、早く、きれいに、また楽にできることを目指して発展してきた技術です。

 犬の健康管理やお客様の愛犬生活を考える立場から、トリミング/ペットグルーミングはどうあるべきかということは、美しさを 追求することと同じぐらい、私たちプロにとって考えなければならない大切なことだと思います。また、お客様の個別の要求に応えるスタイリング、またそれにすぐに対応できる技術がプロのトリマー/ペットグルーマーには必要とされているのではないでしょうか。

 

ホーム   |   目次 | サイトマップ  |  アバウト |  ゲストブック