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スピードグルーミングで あなたの仕事はどう変わる

前のページの最後に、従来のトリミングと決別しても、この新しい技術だから可能になる仕事とライフスタイルに憧れる気持ちをあなたは持てますか、と書きました。

いったいそれが何を意味するのかと思われたのではないでしょうか。

 

一日10頭仕上げは目指す価値があるのか?

もちろん仕事にこうあってほしいと願うことは人それぞれに違います。

私の場合は、とても平凡なシンプルな願いです。

それは「一日10頭以上犬を仕上げること」ではありません。やろうとすればできないことではないですから、それは魅力でもなんでもありません。

そうできても普通は、一人で一日10頭仕上げることはありません。

私の周りの同業で、一日10頭やる人はけっこういます。一日10頭やるとしたら、一頭につき45分ぐらいでやるか、それとも、一日の労働時間を長く、つまり遅くまで働いて10頭のノルマを終わらせるかです。たまに10頭やることもあるぐらいならまだいいですけど、毎日なら・・・。

これで家に帰って疲れてバタンの日々では、何が楽しくてこの仕事しているのか分からなくなってきます。

借金の返済とか、体力があり稼がなければならない短期的な目標があってそうしている方はいる気はします。でも何十年もこんなことを続けている人は私は知りません。理屈の上では毎日10頭仕上げることは不可能ではないにしろ、余裕を持って仕事をし、楽しんで毎日そうしているペットグルーマーは少ない気がします。

 実際これは脇目もふらず、馬車馬のように働くことになります。お客と世間話する時間的余裕などありませんから、トリミングの仕事だけをただ黙々と機械的に片付けているだけです。他人にノルマを強要されている感じで、仕事を楽しむ余裕どころか、心身共に相当なストレスです。普通の人なら毎日これが続いたらまずこの仕事がいやになります。下手をしたら燃え尽き症候群(バーンアウト)になってしまいます。これは心が麻痺して停止、機能しなくなる精神障害ですからとても危険で恐ろしいことです。

 日本ではだれも話題にする方はいませんけど、自分の体の限界を知らず無理をしてこうなるか、体を痛めてこの仕事から離れていった方は今まで少なくなかったのではないかと思います。(日本式でやっているトリマーの皆さんこれ気をつけてね。)こんな風になったら元も子もありません。自分ではやらないのはもちろん、10頭仕上げを他人に勧めることはありません。

これに魅力を感じる方は「どうして一人で日に10頭(月に250頭)もやらなければいけないのか?」、「これで本当に自分の望むライフスタイルが叶うのか?」まずは自問してみるべきです。

 狸の皮算用になりますけど、一人で一日五六頭コンスタントにやれることを考えてみてください。それでサービスが平均6千で、週六日働いて年に1千万以上(少なくともその可能性はある)。日本の女子平均年収か、それ以上でも十分手が届く話です。 それともあなたは一日10頭やり、そのまた倍以上の年収にならないと満足できないタイプなのですか。そうしたければ、スピードグルーミングでできないことはないです。でも売り上げを増やしたければだれか一人雇えば済むことです。知的なトリマーさんが一つしかない自分の体を酷使してまでやることではないです。

ひとりで一日10頭トリミングできることに、驚くほどの意味はありません。

 

手仕事だから快適にできる頭数がある

カナダ人の同業に尋ねても、一日快適にできる仕事量というのは8頭という人もいますけど、仕事の質を落とさずできるのは、せいぜい一日6,7頭です。

多分この人たちは一日10頭以上やろうと思えばできると思います。でも手仕事ですから普通はやらない。いやにならずあまり疲れず 快適に毎日こなせる仕事量というのがあります。それにショップの仕事はトリミングの仕事だけではりあません。それ以外にも接客や雑用など他にやるべき仕事がたくさんあります。

 私は自分の生徒に、できたら一人で毎日5,6頭(短毛種ではなく仕上げの必要な犬で)コンスタントに余裕をもってやれるようになることを願っています。

スクールでは特にスピードトリミングを "売り" にしている訳ではありません。しかし、当スクールの職業訓練を忠実にやれば、丁寧な仕事をしてもそれぐらいはできるようになれます。それより多くてもいいし、少なくてももちろん構いません。

そのような平凡な話では、スピードトリミングのスリルと醍醐味が味わえないし、話としては刺激に欠けるという方もいるかもしれません。でもこれぐらいの仕事量を日本式で毎日やるとしたら、(洗いから仕上げまで全部一人でやるとしたら)かなり体にこたえる作業です。毎日では体力のない方や中年以降ではたぶん楽しい仕事でなくなります。

まぁそれが、カナダのペットグルーミングなら、毎日の仕事が、体に余裕をもって楽にできるということですね。経験を積めば一日5,6頭をお昼の1時か2時ぐらいにまでは終えられるようになります。それが日本式との違いです。

それに、ベーザー(洗いをしてくれる人)を雇うことができて、仕上げだけするなら、その倍の仕事量はできますから。

 

仕事のやり方で大切にしてきたこと

前どこかにも書きましたけど、私は日本で体を壊してトリマーの勤めを辞めました。「体に楽にできる、無理をしない」「仕事だけで体力を消耗しない」ということは、以来、健康管理には気をつけてますので、頭数をこなせることや収入よりも大切にしてきたことです。

 おかげさまで、今では健康優良おばあさんです。中年はとうに過ぎてますけど、体力は今時の若者とそんなに変りありません。仕事で疲れることはほとんどありません。

 体を痛めずこうなれているのは、今までカナダ流の仕事のやり方でやれてこれたからです。日本式トリミングにこだわっていたら、こうはなれなかったのではと今振り返って思います。

 ですから、他の人にカナダのペットグルーミングを勧める理由というのは、私の場合は、この技術で多くの頭数をこなせるようになるからではありません。カナダ流でよかったと思うごくありきたりの恩恵からです。

 カナダのペットグルーミングなら:

  • 仕事だけで体力を消耗しない働き方ができる、
  • 長時間働かずとも生計を立てられる。つまり家庭生活や仕事以外の生活も大切にできる時間がつくれる。少しは人間らしい働き方ができる
  • 中年以降でも体を痛めることも少なく、人様のお役に立て、収入をつくれる。息の長い仕事ができる。
  • 独立自営も目指せる(一日5,6頭できれば十分できる)日本女子平均以上の年収にしようと思えば、しんどい思いをしなくても、このカナダのペットグルーミング技術で十分可能になる。
  • カナダ流ならトリミングサービスだけでもそこそこの収入にできる、だからトリミング以外の仕事を無理にやる必要がない。(日本式トリミングではペットホテルとか、小売りや生体販売との兼業をやらざるをえない場合が多い、)
  • 実際の仕事では、仕上げに入る前までの時間が日本式の半分以下でできる。カナダ式はハサミ仕事も早い。ペットマガジンのグラビアで見るような、とっても丁寧な仕事をしたければ、たっぷり時間をかけたとしても日本式のトリマーと遜色ない仕事をより短い時間でできる

 どれも派手なことはありません。しかしながら、これでも「私が知る従来の日本式トリミング」に比べたら、お客様によりきめ細かなサービスが提供できること、体に楽であること、また生産性を比べても、仕事する者にとってはとてもありがたい技術です。

カナダのぺットグルーミング技術を活かしてこのキャリアと、多くの方にとってはそれよりもっと切実で大切な「あなたのめざす生活とそうできる余裕」を創り出してみてはいかがでしょうか。この技術で、その期待がよりはっきりイメージできるから、小さな問題やちょっとつらいことでもくよくよせず、高いテンション・意欲を持って働け、そしてこの仕事が続けられるようになれるのではないでしょうか。

手がスローな私でさえもできたことですし、還暦はとうに過ぎた現在も若い方と変わりなく、毎日仕事しています。きつい仕事でないし仕事が楽しいからそうできているのです。

ですから独立自営・ペットサロン開業を計画されている方や、この仕事を長年続ける。ただ続けるだけでなく、高齢になっても無理をせず働き、人様のお役に立ち、生活の糧を得る手段として続けたい、生活にも少しは余裕を持てるようになりたい、それを願っている方には特に役に立ってくれる技術ではないかと思います。

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