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知識をたくさん身につけたら、そして長い間レッスン受けたらプロに近づけると思っていませんか

 

中、高校でもいろいろな科目があり、たくさんのことを学ばなければならないようになっています。
 
若い方は学習というとその延長でトリマースクールでも同じくたくさんの科目を学ぶのが普通と思うのではありませんか。

でなければ、数の上でたくさん勉強できる科目があるスクールが親切でレッスンが充実しているスクールではないか、と思うのも無理もないことと思います。

しかし、私が感じているのは、職業訓練としてのトリマースクールのレッスンというのは、高校の授業よりは、バイオリンを習うことに似ている気がします。

バイオリンを習ってバイオリニストを目指すから、実際の楽器練習以外にたくさんの知識が必要とされ、バイオリンの歴史から、音楽史から、古典といわれるものは全てできるようになって、その上にその周辺のセロやヴィオラも一応こせなるようになって、それから音響学、楽器の材質から製造技術の知識などもマスターしなければならないなどということはありません。

日本の板前でも同じです。朝から晩まで実際の調理、そして和食専門の板前だったら和食だけに集中して習うはずです。

トリミングの場合は、ショップで知っていなければならない知識もたくさんありますけど、手技は同じことを何度も何度も繰り返して、今までできなかったことが、考えなくても反射的に正確にできるようになれるのです。

基礎技術を繰り返し繰り返しやる時間を必要とするのが練習です。職業訓練でも同じです。次々と新しいことを軽くタッチしながら、たくさんの科目を習うことではありません。

プードルでも何十頭も練習しないと、プードルはできるというレベルまでゆきません。ペットトリミングは覚えなければならない犬種は多いし、幾通りもの仕上げ方がありますから、これだけ覚えるだけでもたいへんな時間がかかります。

レッスンでは講義の科目が半分以上、レッスン時間が短い、また週二三回しか実習がないのでは、トリマーに一番大切な犬を実際に扱うレッスンを犠牲にすることになりやすいのではないですか。

さまざまな知識を得ても仕事場でさしあたって必要ない、あまり使うチャンスがないのでは、訓練の目的から外れてしまいます。

職業訓練は高校の授業や教養を身につけるものとは違います。知識よりも実際の仕事ができるまでの技能と考え方を身につける面がより重要な気がします。

トリマー求人広告で「一人で最後まで仕上げられる方求む」という求人が多いことご存知だと思います。

求人広告で要求されていることは程度の高い要求ではけっしてありません。しかし、この仕事で就職めざすならできて当たり前のことを、あえて念を押して募集しなければならない事情が、日本のペットショップや獣医院にあるということです。

スクールを出るまでそのレベルまでなれなかった。そうなっても、これからはスクールのせいにするのは難しいです。

レッスンの内容が職業訓練の目的にあっているかどうか、何をこの仕事の基礎とみなすかは、学校任せにせず、ひとまず自分でも選ぶ前に考えてみるべきことです。

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