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私のトリマー就職体験

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image courtesy of George Mogan

トリマー求人募集の採用面接にはあまり役立つとは思えませんが、自分のことを書きます。

過去に就職することに関して素晴らしいアドバイスしてくれた人は私の場合は、実は英会話の先生でした。

気持ちが落ち込んで、働く意欲が湧いてこない時はだれしもたまにあると思います。私も当地に来たころ、考えなければならないことがありすぎて、少し鬱気味になったことがあります。

毎日家に閉じこもっているのもつらいので、英語でも習ってみようと思い、移住者のための英会話スクールに通ったことがあります。

それで、レッスンのある日に英語の先生に、私が日本で何をしていたのか尋ねられたのです。

私はこういう事情でここにいるけど、日本では東京でペットサロンを持ってペットグルーマーをしていた話をしました。

そしたら、そんな腕があるならなぜ働こうとしないのかと言われたのです。

働けない理由を聞かれても、意欲の湧いてこない精神状態なのですから、返す言葉が見つからなくて困りました。

カナダに来たばかりでまだ東も西もよく分からないからとか、新聞を見ているけど、求人欄でグルーマー求むの求人広告を見たことがないとか、英語がまずくてたぶん雇って貰えないだろうとか、仕事のやり方が日本とは違うから自信が持てないし、時間がかかっててきぱきと仕事できないから皆に嫌われるだろうとか、その時思いつくことたくさん並べたような気がします。いかに私は働けない理由をたくさん抱えているのかについて述べたような気がします。

そしたら、先生がじっと話を聞いた後に、子供をさとす親のように、ゆっくり言葉を選んで細かいことまで私にアドバイスしてくれたのです。

  •  ショップはあなたに仕事をしてほしいと思っています。英語が下手なのは仕事ができることとなんの関係もないことです。だから気にする必要はない。ネィティブのカナダ人のように流暢に美しい英語を話す必要もない。そうなるためにあなたはレッスン受けているのではない。あなた達はそうならなければならない理由は何もない
  •  求人広告を見つけるのを待っていてはいけない。通える範囲にあるペットサロンに片っ端から電話しなさい。とにかくドアを叩いてみなさい。私の場合はこう話しなさいと、こと細かに教えてくれました。
  •  ショップでも人手の必要な時も必要のない時もあるのだから、十回や二十回断られても、気にしてはいけない。採用を断られてもその足で次のペットショップのドアをノックしなさい。
  •  クリスマスの前とか、春先とかショップが忙しくなる前をねらいなさいということも言ってくれました。

 

トリミングとは何の関係もない英会話の先生からこういう話を聞けたのも、英語の先生とは思えない内容のアドバイスにも感激しました。話を聞いていて、何か親に叱られた気持ちがしました。

次第にこんなことをしていてはいけないという気持ちになりました。

次の日から電話帳でペットショップを探して電話をかけまくりました。

お陰で何軒か面接もしてもらいましたし、面接に行って断られることはラッキーにも私の場合はあまりなかったのです。

今思い返してみると、言葉も自信がないし、あのころ面接を受けるのが恐くて恐くて仕方がなかったのです。それで就職することをためらっていたように思います。でも、面接に行くことがそのうちに楽しいものに変わっていったのです。

皆さんもご存じだと思いますけど、ペットサロンの内部に入って見られる、観察する機会というのは、ほとんどないのです。スタッフではない外部の者はこういう採用面接を受ける時でないと、なかなかペットサロンの中の仕事場までは入れないものです。

 仕事場のレイアウト、どんな道具を使っているのか、それらがどれぐらい手入れされているのか、掃除はどの程度なされているのかとか、どれぐらい忙しいのかとか、どんな犬種が、どんな仕事が多いのか、どんな人達が働いているのか、ペットサロンは好奇心を刺激するもので満ち溢れています。採用にならなくても、断られても面接してくれるなら受けてみるものです。仕事場の内部を見られたり、ネットなんかでは得られない、この仕事をやっている人からしか聞けない生の情報を、たくさん質問して得られる絶好のチャンスです。これだけでもトリマーとして学ぶことたくさんあります。こんな機会は他にそんなにあるものではありません。

 私が最初に勤めたところは、主任グルーマーが事情で出て来れない獣医院のペットサロンに、主任の後釜として職を得ました。忙しい職場で待遇もよかったのですけど、今自分に必要なのはお金ではなくて、日本式ではないカナダのペットグルーミングにどっぷりと浸れること、長年この仕事をやってきた人の元で働けたらと思いました。

 

そういうことをずっと考えていたら、 そのうちに素晴らしいペットサロンを見つけることができました。ショップオーナーは二代目。そしてお母さんはカナダ人ですけど、娘とは別にフロリダのリゾート地でペットグルーマーが十人以上も働いている大きなペットサロンを持ってやっている方でした。若い頃からお母さんの手伝いをしてペットグルーマーになった方です。ですから、技術ももちろんすばらしい、ビジネスもサクセスフル。でも自分の腕や肩書きを自慢したりしない。また昔からのやり方にこだわらず次々と出てくる新しい技術をちゃんと評価できる、合理的で柔軟な考え方ができる方でしたので、私には理想的な師匠でした。

 話がそれましたけど、こんなペットサロンに働きたいと思って探し続けたら、いつか思い通りのペットサロンに巡り会えると思います。十軒や二十軒断られても簡単に諦めないことが就職するためのこつです。

 

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