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続ける意欲を失わないトリマー・トレーニングとは

 

ネガティプなことを書きますけど転ばぬ先のつえにしてほしいです。目の前にある障害についてある程度知ってトリマーを目指した方があまり苦労しないで前に進めることもあるのではないでしょうか。

 皆さんもご存知と思います。スクールにいる間にうまくいかない方もいますけど、勤めてから間もなくこの仕事を離れる方もいる。長続きしない。お金も時間も費やして獲得したキャリアを、自分の人生をつくり、生活の手段にまでできない方もいる。

 この仕事から離れる理由を「ショップが気にいらない」とか、「給料が安過ぎる」とか、「仕事がきつい」とか、「時間が長い」とか、いろいろと期待外れであったことについて述べる方がいます。

 こういう思いを持つことは、どんなところに勤めても、他のどんな仕事でも多少はあることのように思います。働いて快適な職場とか、給料を満足できるまでにすること、楽に仕事できるようにする。時間も切りのいい所でさっさと切り上げてだらだら働かないとか、こうなることはだれしもが望んでいることです。

 若い方は物事を変えてゆくエネルギーとパワーを持っているのですから、どうしたらそうなれるのか考えて欲しいし、自らの工夫でこれらを創りだしてほしいです。ショップや仕事場を少しでもいいものにするためにあなた達は雇われたのですから、このことを忘れないでほしいです。特にこの仕事で自立を考えている方にそう言いたいです。

これらのものを他人に与えてもらうまで、ただじーっと待っているだけでは、何も出てこないうちに、いたずらに時が過ぎていってしまいます。

 この仕事についてから期待外れと思ってほしくないですし、 上記の悩みは避けようと思えば、そうできないことはないように思います。それで参考になるかどうか分りませんれど、これからこの仕事に入る方へひとこと話したいです。私がこのことをどう見ているかについてです。

 私はこの技術を教え始めて10年ぐらいになりますけど、今まで卒業した人はカナダ人ではほとんどが今でもこの仕事についてやっています。この仕事を途中で辞める人なんて本当に少ないのです。日本人の卒業生は手紙をくれなければ、どうしているのか正確には分かりませんが、私の感じとしては卒業生の八割ぐらいの方は日本でこの仕事をしています。自分でビジネスを始めて自営されている方は、ショップを開く時にほとんど手紙くれます。この数はかなりになります。

 このささやかな経験から、北アメリカのトリマー・トレーニングは日本とは異なる点が多々ありますけど、あまり間違っていないのではと私は思っています。

 日本でなぜ仕事を続けてゆけない人が多いのか、他の事情を考慮しても、私が思うもっとも大きな理由は、

 

 日本ではトリマーとして一人前になるまでに、あまりにも時間がかかり過ぎるからです。

 スクールで学ぶ期間が長いほど、挫折しやすくなる気がします。レッスンが有効かどうかは長さは関係ありません、レッスンの内容次第ですし、証をもらうことではなくて結果として職場で仕事がやれるようになったかどうかです。また、その後も習ったことを元にキャリアを発展させてゆけるかです。

 勤めてから満足できる収入を得るまでに長くかかるとしたら、そして仕事を全部任されなくて、一人前になるまでとても時間がかかるとしたら、・・・・・・・・・・・・。

 これでは途中で疲れ果ててしまう人も出てきます。

見習い期間が長ければ、挫折しやすいことはだれしも想像できることです。

でもそうなるのは、学ぶ時期に必要なことが身についていないのが一番の問題だし、この仕事やショップが悪い訳でもないです。そして職場に入ってからなんとかなるだろうなどと楽観的に考えて、学ぶ時期を軽く考えている人が多い。こうならないように皆さん気をつけて、としか言えることないです。

 勤めてからでは仕事を自分で選ぶわけにゆきませんから、軌道修正がより難しくなります。見習い期間を最小限にすることはこの仕事を続ける上でもっとも大切なことかもしれません。

 知り合いのペットサロンをやっている方から聞いた話です。

トリマースクールの恩師から嘆願されて、断れなくてそのスクールの卒業生を雇ったそうです。その方は4年間もトリミングスクールに通い、ライセンスを幾つも持ち、ショートリミングなども学んだ方だったそうです。

 長い期間たくさんのことを学習をしても、仕事の経験はありませんから実際の仕事ができる訳ではありません。そういう方でも単純な仕事から始めて、そのショップのやり方を一つ一つ覚えて慣れてもらわなければ使えません。

 この方は、ショップにはろくな犬が来ないと言っては文句を言う。(ショートリミングを長く勉強していたので、ペットマガジンのグラビアを飾るような犬が来るのを期待していたようです。)ショップのやり方はスクールで教わったのと違うといって、ぶつぶつ言い素直に指示に従おうとしない。主任の方も仕事を指示するのもためらうような扱いの難しい人だったそうです。

 そして、ショッフ゜に勤めて一年になるスクールも出ていない従業員の方が、よりいい給料をもらっている。それがまたおもしろくない。そんなこんなで、いたたまれなくて結局そのトリマーの方は自ら辞めていったそうです。

 これは少し極端な例かもしれませんが、あまりにも長い期間学んで、ショップの仕事や立場を理解できなくなってしまった人、間違ったプライドを持つようになり、不幸になっている方もいるかもしれません。

 (もう少し給料を払ってあげたらという私の質問に、仕事をよくやってくれる人に充分給料を払ってあげたいと思っているというのが彼女の言い分でした。こういう卒業生が毎年母校から送られてくるのだそうです)

それから、この仕事を途中で辞めたくなる理由は、お金の問題と仕事の展望です。

 仕事でお金を生み出す力がまだ十分ないのですから、勤め始めて給料が期待するほどでないのは仕方のないことです。そのことと次の問題がオーバーラップして空しさ感じてしまうのではないでしょうか。

 例えば二年トリマースクールで学ぶとします。授業料だけで二年分で○百万。その他にアパート・食費などの生活費も二年間かかるわけです。それから、ほとんどの方は出費と思っていない気づかない出費ですけど、コスメティックやこの期間に買うお洋服、装飾品、趣味や嗜好品など。携帯やインターネットもばかにならない。ストレス解消にかかるカラオケ代やパーティーや飲み会などの交友費、同じ理由で心身を癒す旅に出る費用などもこの二年間に出てゆく経費です。このスクール二年の就学期間で出てゆくお金の総計は授業料の2倍どころでない金額が出ていっているのかもしれません。でも、これらは全部このキャリアを学ぶ期間あなたの学生生活を支えるために、あなたのポケットから出てゆく「必要経費」なのです。

そして運良く就職できたとしてください。最初見習いで初任給○○万としても、生活費でかなりの部分が消えてゆく。銀行に毎月預金できない場合もある。 そして見習い期間がやや続くケースもあることも考えてみてください。スクールの学習期間2年間か3年間に費やした総計○百万のお金を回収するのに、勤めて何年かかりますか。それとも何十年ですか。あなたはいくつになったら - と + をゼロにできるのですか。

 職場では、どんな仕事でも任されてやれるようになれなければ、腕が上達する期待も確かではありません。希望する収入を得るのにも時間がかかりそう。そのことと同時に、今までの投資分の回収できる期間を考えてみたら・・・・・・・・、体から力が抜けてゆく気持ちになるのが分らないでもないです。

 こういう方達は、もっといい条件の職場に移りたくても自信をもって売れるものを持っていなければそれも簡単ではありません。自営の道も仕事を全面的に任されて経験を積めなければ実力不足だし、道のりは遠い。

 こうやって今しばらくは、今の状態にがまんしてやってゆくか、。。。。、他にあまり選択の余地はありません。そしてこれでは働いていて嬉しくもなんともありません。生き甲斐どころの話しではなくなってきます。

 こういうストーリーは避けようと思えば十分避けられることです。

勤める前にある程度仕事ができるようになっていたら、スクールに入る前からこれを目標にしていたら、こういう問題はかなり少なくなるように思います。

 

そのためにこのキャリアを志す前に心がけた方がいいことは、

 

  • トリミング技術を学ぶことにあまり長期間かけない。
  • スクールに投資したものをできるだけ早い時期に回収する
  • 見習い仕事をするのはできるだけ避ける。または、それを短い期間で済ます意志を持つ。
  • それができるだけの実力・経験をスクール卒業までに十分身につける。職場に入ったら、じっくり教わることも、練習させてもらうチャンスもあるとは期待しない方がいい

 

ということです。

こういう意見を言う人はほとんどいないです。

でも、これらは意欲を失わずこの仕事を続けられるためには、勧められることですし、この仕事の正しい学び方だと私は信じています。

どうしたら人よりも就職に有利になるかを考えてみるのも悪くないですけど、今までこのキャリアを志してうまくゆかなかった多くの方達の貴重な体験からも学ぶことを忘れないで欲しいです。

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