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トリマーに起きているもう一つの変化


前回は、トリマーの仕事を取り巻く状況が変ってきているから、時代の要求に即した仕事のやり方を工夫した方がうまくやれるように思うと書きました。

もう一つトリマーのキャリアに関わることで、気にかけてほしいことがあるのです。
日本の社会で問題になっていること。特に雇用についてですけど、他の分野で起きていることは、トリマーの世界でも同じように起きているということです。

バブルが終わったころから続くリストラ、経営のスリム化とか、パート、派遣社員や契約社員など正社員にとは言えない雇用がとても増えている。

また、私がいたころはなかったことですけど、外国人雇用もトリミングの世界で今かなり増えているという話しも聞いています。小言もいわず黙々と仕事をやってくれて時間にも正確、頼りがいがあるとしたら、スクールなど出ていなくても、この人達を少し訓練して仕事をやらせようと考えるペットショップ経営者がいるとしても、おかしいことではありません。

このような面でも状況が昔とは変ってきているのに、今までと同じレベルでこの仕事を話題にし、職場の状況もショップオーナーが考えていることも、昔も今も同じと思っていて大丈夫なのかということです。

上に上げたことはトリマーの世界だけでなく他の分野でもどこでも起きていることです。この業界だけが特にきびしくなっているわけでもありません。他の分野でも似たような状況があるはずです。

皆さん気づいていると思いますけど、雇うトリマーに対するショップの要求度が昔よりも高くなってきている気がしませんか。
あからさまに言って実務経験のある人、または「雇って見習いなどせずすぐ使える人」、つまり、すぐ仕事を任せられる仕事能力のある人を今はどこでも求めています。

十年ぐらい前に日本に一時帰国した時に、いくつか東京のペットショップを覗いてみたことあります。カナダでなら二、三人でやる仕事量なのに、トリマーが五六人、かなりの数のトリマーが働いているところをよく見かけました。

トリミング以外の仕事もやってもらわなければならなくて、大勢雇っているのか、仕事量はさておき、まずは大繁盛の雰囲気が大事でそうしているのか分りませんが、こういう雇い方はこれから少なくなるように思います。

仕事がしっかりできる人二三人雇って、悪くない給料を払ってあげた方が、見習いを必要とする人を五六人雇って賃金を押えるよりも得、と考える雇い主は今たくさんでてきているように私には思えます。

これからの時代は他の分野と同様、大きなショップでも少数の”できるスタッフ”でやりくりする。そして経費をできるだけ軽くしてやってゆかないと、ビジネスを維持するだけでも容易でなくなります。

ですから、雇われる立場のトリマーとしては、勤める前にある程度仕事ができることがカナダと同様に、勤務できる必要条件になるということです。こうできなくて、見習い仕事しか任されないのでは、もっと経済的に済む外国人労働者にいつかとって変られることを気にしなければならなくなってきます。これに類したことは他の分野でもうすでに起きています。

トリマーの広告に「一人で最後まで仕上げられる方求む」というありふれた求人広告がありますけど、あれは私に言わせればウソです。経営者がこのような程度の低いことを雇うトリマーに期待しているはずがありません。あれはただ”建前”でそう書いてあるだけです。

求められている程度は分りませんれけど、どんな仕事でもすぐ任せられて、仕事の面で頼れるトリマーを求めている所が今は多いのではないでしょうか。

 

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